2008年7月29日火曜日

雷の日に

空が時折光る
そんな中、辻堂駅のホームにおりる

雷の鳴る日はどこかで異空間へ続く穴が開いていると思っている。
入ったら帰って来れない
そう思うのは幼い頃近所で起きた事件のせいかもしれない

今日は東京へ行って来た。
用事があって東京へ出かけるようになったのはよい事のような気がする。
少し背筋がしゃきっとしていい。
そして帰って来てここの空気は心地いいな、と感じる。

今、重松清の「流星ワゴン」
という本を読んでいる。
死んじゃってもいいかなあ。
と思った38歳の男が不思議なワゴンに乗って人生の岐路となった過去の場所へ旅をする。
という内容のお話。

人生の分かれ道について考える。
もしかしたら私にとって今日はすごい大きな分かれ道だったりして。
と思ったりする。
今までに知らないうちにたくさん大きい分かれ道や小さい分かれ道があって
そうして私は今に至るけど
ちゃんと後悔のないような行動をとってきているのか?
と考える。

もしかしたら人が選択しなかった道が
雷の日に開く黒い異次元への穴に吸収されていっているかもしれない。
もうかえることのできない分かれ道の片割れが黒い穴へ吸い込まれて、
ここではないどこかで違う私の人生を進めているかもしれない。
そんな事を考えた。
もし私がどこかで二つの世界をみることができるのなら
穴に吸い込まれなかったこの世界に居たいと思っていて欲しいと思う。

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