2012年1月30日月曜日

みかん 宇宙 薔薇の香り

最近は本当に寒い。
冬の空気がきっちり隅々まで行き渡ってきりきり冷えている。
寒いけど夜空はきれい。
空気が冴えていて、星と月がきれいに輝いている。


 昨日は大磯のみかん山でみかん狩りをしてきました。
荒れてしまったみかん山に手を入れて、
無農薬みかんを作るということ。
海の見える蜜柑畑はとってもきもちがいい。
ここでおむすび片手にピクニックに来るだけでもかなり楽しそう。

そんな今年から始動のプロジェクトは
「無農薬こたつみかんMKM48」っていう名前らしい。
無農薬のみかんをお正月の箱根駅伝をこたつでみながらたべよう!
ってことらしい。

みかんを木からもぎってその場でたべてみたら、
ちょっとすっぱいんだけど、
冬の空気をたくさんすいこんで育ったさわやかな味がした。
これは来年の冬がまた楽しみだ♪

48口募集中で、会費は無料。 
年間3回くらいみかん畑の作業に参加すると、10kgのみかんがいただけるって。


そんなみかん畑帰りに、
oiso1668のインチャリラウンジ×オオシマ草花店
のイベントに行ってきた。
インチャリワールドに薔薇が咲き乱れる素敵夜空間。
ミラーボールがきらりんとひかって、星が夜空をまわわっているみたい。

この淡い薔薇はとってもいい香がして、すごいいい気分。
部屋に飾っているとほんのりばらの香がするのです。

お花ってやっぱりいいねー。
春がまちどうしい。
そういえばみかんの花ってみたことないなぁ。
みかんの花も楽しみだな。


2012年1月23日月曜日

涙 Lagrimas

品川の原美術館で行なわれている
ジャン=ミッシェル オトニエルの個展
マイウェイ展に行ってきました。

せつないって気持ちは作品には必要だなと思った。
この写真は、オトニエルの作品「涙 Lagrimas」(部分写真)
ガラスの容器の中にガラスのビーズや浮きのような球体、色々な形をしたオブジェが入っている。
ガラスのあっち側のかたちが歪んでみえたりして。
白い中にきらきらしていて美しかった。
ストレートな美しさとせつなさだったと思う。

そうそう、ここの美術館のカフェダールでこの日はランチをしたのだけど。
お庭を眺めながら、昼からワインをのんじゃった。
なかなかいいひと時でした。

2012年1月22日日曜日

2012年は

年もあけて1月も残すところ、あと少し。
遅くなりましたが本年もどうぞよろしくお願い致します。

昨日は初雪。ぽってりしたおおきな雪が降ってきました。
今日は一日冷たい雨。
冷たい空気がじゅわーっと街を覆っています。

今年の目標は、ちょっと地味ですが、毎日をちゃんと暮らすこと。
日々の食事や睡眠をちゃんととって、健やかに。
小さな幸せをたくさん集めていこうと思っています。
そしてやるべきことをたんたんと。
小さな積み重ねを一日一日、毎月毎月ちゃんとやって。
大きな野望をこの先の未来に実現する為に
小さなところから基盤をちゃんとつくっていこう。
初心に戻ってときめきや楽しい事に素直に制作していこうと思っています。



写真は1月14日に大磯で行なわれたどんと焼き「左義長」の風景です。
藁等でつくられた大きな背の高い塔のような山に火がつけられて、お正月のお飾り等を燃やします。
浜に6騎(?)がならんで一斉に燃える景色は圧巻。
紅色、抹茶色、きいろ、白のお団子をこの火で焼いて食べると今年一年の無病息災祈願になるとのこと。
ちゃんとたべてきましたよ。

2011年12月23日金曜日

うれしいこと

母校の女子美術大学から 大村文子基金女子美制作研究奨励賞を
頂きました。

この賞が決まった時は、うれしかったけど全く実感なかったのですが
昨日授賞式に出席して、深紫の表紙に入った賞状をいただいてじんわり。
素敵な賞を頂くことができたな。とやっと実感しました。

今までの作品制作の様々な場面を思い出し、
あんなこともあったな、こんなこともあったな
と思いかえし、
制作に協力してくれたたくさんの友人、家族の顔が思い浮かびました。

私と私の作品をとりかこむすべての人達の支えがあってこの賞をいただく事ができたのだと
心からそう思って感動しました。

大阪での作品制作。
ひたすら布を切ってくれたたくさんの友人達、
女学校だった芝川ビルに赤い着物を降らせた
「いとはん」作品が完成した時の安堵感。
汚れていた窓をぴかぴかにふいてくれたはまちゃんや
完成までのスケジュールをシビアに管理してくれた弟
この二人は次の年の大阪での作品「ささやきたち」でも
夜遅くまでかじかむ手でひたすらにオブジェを結び バランスを調節してくれました。
古い慣れない建物の中で北風がガタガタと窓をゆらしている夜中に
一人で作業をしたのは本当に怖かった。
だけど完成した作品のなかで、ずーっと正座して作品を眺めていたお客さんの姿は本当にうれしかった。
この時はじめて作品の家の前に鑑賞者が列をつくって並んでくれた。

代官山インスタレーション「うつしかがみ」の時はたくさんの人が鏡を集めてくれた
アトリエの庭でひたすら鏡を削る作業。
鏡を高い木の枝から吊るすのに、
ゆうたや藍ちゃんをはじめとした何人かで
釣り竿を使って不思議で楽しい設置風景だった。
晴れると鏡に太陽が反射して、森の中をきらきらと囲んだ。
うれしい景色だった。

越後妻有のうかのめ作品は、これまたここに書ききれない程のたくさんの方々の協力があってできた作品。
空き家に残っている物の撤去や雪囲いからはじまり、
柱を移動させたり、床を補修したり、はがしたり。壁をぬったりはったり、ほこりまみれの真っ黒になりながらハードな肉体労働を手伝ってくれた浅野くん工藤くん和田くんタカネをはじめとするたくさん の友人達には、本当に感謝してもしきれないくらい。
お米の糸作りをひたすらサポートしてくれた吉田親子、母親
見守ってくれた池沢集落のみなさん。
お米の糸をひたすら設置作業をしてくれた、みほちゃんやすーさん
学生時代からのたくさんの友達
香港からきたサポーターの学生さん達もいつも明るく手伝ってくれた。
滞在場所やなにからなにまでめんどうをみてくださったヒーローのような石口さん。
暗闇に白いお米がぼんやりと静かにうかび上がった。
お米の雨に囲まれた時に心静まる空気。お米の香り。
雨の日晴れの日、霧の日。
すべてを思い出すと胸がつまる。


これ以外にもたくさんたくさん作品があって、
大磯のとらがあめ作品、茅ヶ崎やINAXギャラリーのカケラ作品、
高田の花ロードでの作品、などなどなど。
それぞれにはたくさんのたくさんのストーリーがあって
たくさんの協力してくれた人がいて
たくさんの見てくれた人がいる。

これらの作品を通して今の私があってこれからの私がある。
歩みを止めずこれからも心にあたたかく残る作品を作り続けたいと
心に強く思う。

2011年11月22日火曜日

おおいそぶらり

日曜日は大磯で開催のイベントをはしごしてきました。
毎月第三日曜日開催の大磯市

うつわの日開催の4カ所
岡村邸にて「クルマの弟、花の姉」展

ジェルアーキテクツにて「日本家屋で珈琲を」

桃の家にて「安土忠久吹きガラス展」

OISO1668にて「花と陶展」

大磯港と街中の数カ所を歩いてまわって、
かなり大磯をゆっくり満喫できてしまうと言う週末でした。

「クルマの弟、花の姉」展では、
姉の岡村朝子さんが縁側のあるお庭に陶でできたお花をたくさんさかせていました。
植木の中やら、木々の枝からかわいらしいお花がたくさんさいている作品。
前日の雨がお花の中にたまっていたりして、いい感じ。
購入もできたのので、お気に入りのお花を探したりして、
それがなんともたのしい経験でした。
弟の岡村友太郎さんの作品もあいらしい、思わず「ぷふ」っと笑ってしまうような
表情豊かな陶でできたミニカーがどきゅんと胸をうたれます。
床の間に置いてあったおおきな壺も
たくさんのかわいらしい、ゆるーい絵が描かれていて
ほのぼのしちゃう壺でした。
みててあきなくて。ゆるいけどかっこよい。
岡村邸のんびりないい空気感。
梅酒もいただいてごちそうさまでした。

「日本家屋で珈琲を」は
とってもすてきな古い日本家屋でお庭をみながら、
ちょっと大人な風情の器で珈琲と甘味が楽しめちゃう
ゆったりしていてそれでいてキリっとした時間のながれる空間。
 器は青山にお店を持つうつわ謙心さんの主催。
珈琲もおいしいし、素敵なうつわでこころまろやかな気分。

最後の〆にOISO1668の「大島健吾と富田啓之 花と陶展」
3階が空中庭園のようになっていました。
びっくり。
床に苔が敷き詰められていてその中に富田さんの個性的な作品が並ぶインスタレーション。
おーって思ってながめ、しばらくしてほーって眺めてゆったり。
一日の疲れがとれていくような感じ。
大島さんの植物に対する情熱と、富田さんの陶芸家としての情熱が
いいバランスで 共存していて、パワーをもらいました。
大島さんといろいろお話しして学ぶことたくさん!
他者をいかすお花の生け方。の話しなどなど。
草花に対する愛を感じましたー。

 そしてやっぱり、富田さんのころんとした湯のみ茶碗が揃いで欲しい!
と再び思ったのでした。
 いろんな意味でがんばろう。
と思った展示。

大磯は昔ながらのお家がたくさん残っているのだなーと
あらためて思い、そして細い風情のある路地が
こころわくわくする。素敵な街。
こころのどこかがざわめきます。

(※OISO1668「花と陶展」は27日マデ開催です。)

2011年11月18日金曜日

わたしをかたちづくるもの

ひさびさにブログを書くとなんとなく重たい印象になるなー。

ということで、たまには軽い話題も。

最近はちょっとだけよりよい食生活に関心が出てきた。
そこそこちゃんとはしてたけど、結構適当な私の食生活の見直しです。

まぁ、ぼちぼちな歳にもなってきたし。
なんにも考えてなくても健やかに生きてきた今までとは違うような気がする。
(特別どこか不調があるわけでもないけど。)
生の連鎖のことを考えると、
なるべく健やかな自分からなるべく健やかなこどもを産み
なるべく健やかに一生を終えたいな。
と思うようになってきた。
それは、身の回りにあふれている食べ物が手放しで安全とはいえない。
という事に気付いた。
そしてそのように日本がなってしまった。。のだけど。
普段口にするものを考えなおす機会ということにしようと思う。

最近以前にくらべてこまめに料理をするようになってきて、
自分の作った料理はけっこうおいしい。
(人様に出せる程ではないけどまだまだ自画自賛の範囲です)
とちょっと思うようになってきた。
手間はあんまりかけないけど時間をかけたものはおいしくできる。

あと、よくお野菜を人に頂くのだけど、
人の顔の見える物はなるべくおいしくお料理したい!
って気分になる。
手から手へ繋がる食べ物はちょっとあたたかみがある。
こうやってお料理して食べたよ。
っていうコミュニケーションがうれしい。

最近はじめたことのひとつに
電子レンジを使わないこと。
これが思った以上にすんなりとレンジなし生活に移行できた。
最初は「そんなの無理だ。」
って思ってたけど、なんでも蒸して暖めるのは思った以上においしい!
この幸せをなぜ今までしていなかったのだろう。と思うくらい。
ホットミルクをつくる時も火にかけてあたためる。
おいしい。
小さな幸せが毎日の繰り返しになることの意味は大きい。
と思う。

あと、少し作りだめしておいて、
品目が少なくなりがちな朝ごはんを少しでも賑やかにして栄養バランスを考えてみてる。
ふかしたお豆や大根とにんじんのこりこり漬け。
が最近はレギュラーメンバーです。
日持ちしそうなメニューは多めにつくってなるべく一品増やせるように。
って考えてるとけっこうおもしろい。
今まで、一日2食になりがちだったけど、
最近はちょっとでもいいからちゃんと3食頂くっていうのが目標です。

あとは玄米生活にしてみようと思って数日前からはじめてみたとこ。

やたら、急激にいろいろなことをはじめてみたけど、
まぁなるべく楽しみながら長く続けていきたいと思います。
一時のマイブームで終らないように。

と思っている最近の私の変化。

きらり

正直いって、
ちょっと悩んでいる。。
のかもしれない

私のしたいこと、いる場所、生きていく方法。

どっかの山小屋にでも一人でしばらくこもってみたいような気もする。
けど夜の闇が怖いからできない。
どっかから聞こえる動物の声とかにいちいちびくびくして。
あと、おなかすきそうだし。

そんな気弱な気分なのです。本当は。

アートとか芸術って、なんか言葉だけきくと結構うさんくさく聞こえる。
日本人の半分以上の人の意見ってもしかしてそんなところなんじゃないかなー。
ってなんとなく思う。
なんかよくわからないし。
わからない物はあまり近くに居てもらいたくないものだよね。
って思うよね。

そして扱いづらく、繊細。
崩れやすい、やわらかいゼリーのような感じ。
きらきらしてておいしいけどちょっと指でつかもうとすると壊れちゃう。
もしかしたら一面、針みたいな物が刺さっていて
つかもうとすると痛くてつかめない のかも。
やっかいだ。
あとあまりお金もうみ出さないしね。

だけど存在意義をさがして一人旅していくのです。
存在意義は、つくる私だけにとっての意義があればいいのかも。
だけど誰かの笑顔にも繋がっていたいよね。
って思う。
壊れやすくてもなんでも一瞬きらめく美しさ。
触ったらいたくてもそのとげが美しければ、
もしかしたらだれかが微笑んでくれるかもしれない。

だからやっぱりいい作品をつくって心の底から何かを感じとってもらうこと。
それをしなくちゃだめなんだ。
理由なくこころを動かすもの。