2008年6月9日月曜日

ふる

久々に雨にぬれて歩く。
夕方出かける時に遠くで雷が鳴っていてあやしい雲行きだったけど
傘ももたず歩いてでかけた。

生温い風の中、降る雨はここちよく
雨粒のひとつひとつを感じることができる。

重力にひかれておちてくる雨粒とそのラインはとても気持ちのよい風景。

絵をたくさん描いていた頃よく雨の絵を描いていた。
雨の日はたくさん絵を描きたくなる。
雨の街の音と、雨粒の音、水の粒がそこらじゅうにある空気。
水が空からあふれてくるのは、
空がなにかしらの感情で心がいっぱいになってしまっているのだろうと思って絵を描いた。


ふってくるもの。

いやおうなく全身がそれに包まれてしまう。
重力には逆らえないし、溢れ出る物は私にはとめられない。

どこかがいっぱいになって粒があふれおちてきている。
そして私はそれに包まれる。
その粒は目に見えないなにかがぎゅっとつまっていて、
私はその何かが何かみつけようとする。

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