2011年9月15日木曜日

最近の事ー6月の対談をうけて思う事ー

またblogをさぼっていました。たまには更新しよう。

なんだか自分のことで精一杯。の最近です。
怒濤のように私の周りをいろいろな出来事が流れて行っています。
季節も変わって、周囲の世界もいろいろとかわって、
人の心も日々変化しつづけます。
ちょっとした出来事が思いもよらない方向へ流れ始め、
驚く所へ流れ着いている。
それはいいこともあればちょっと悪い事もある。
一見なんだかよくなさそうにみえても、長い目で見ればいい転機であったりすることは
よくあること。
やるべきことや、自分の目指している事に正直に突き進めば
きっと周囲の変化はすべていい場所へたどり着く為に起きている変化であると私は信じている。

6月の個展の期間中に大磯で行なった対談。
先日もその対談を聞きにきてくれた方と少し話す機会があって。
「聞きたかった事が聞けた。」って言って下さった。
やってよかった。とあらためて思った。
なかなか聞けない有意義な話がゲストの柏原さんをはじめ聞くことができて、
前に出ている私にとっても、よい機会だったと思う。

私はどれだけ話したいことが話せていたかわからないけど。
反省点は多々あるけれど、最終的に観客の皆様に励まされる形で終わり、
その言葉にとても感激した。
「よし、やろう!」って思った。
ああゆう素敵な展開で対談が幕を閉じるとは思ってもいなかった。
こんなにもしゃべっている本人自身が会場の方々に励まされることがあるんだ!
っていう感動があって。
対談が終わって2ヶ月以上たった今でも、
あの光景はよく思い出す。
優しい観客の方々、真剣に話をきいてくださった方々に感謝でいっぱいです。

 テーマは「地域とアート」で、ベタなテーマであるけれど、いろいろな話をした。
そのいくつかのシーンの一つで、私の越後妻有での制作過程の話をした。
私は越後妻有の大地の芸術祭が終ってからの期間、
山奥の小さな集落で作品を展開することの責任の大きさと難しさのことについて考えていた。
もちろん答えは出ない。だけど考えていた、正直な気持ちを話した。
「集落の方々はとても優しい。とても歓迎してくれるけど、だけど、本当の本当の所は私が登場することで平穏な暮らしを私が邪魔しているのではないか?」
という疑問をよく抱いていた。それは妻有で気付いた事だけどおそらく違う土地でも同じ事があてはまるのではないか?という疑問。
(どこまで会場の人に伝わってたかはわからないけど)
それが心のどこかでひっかかっていた。それを話した。
そうしたら観客の方が励ましの言葉を下さった。シンプルに応援してくれた。
どれだけ私の心がほっとしたことか。

変わり者(アーティスト)の存在意義をどこかからひっぱって持ってきてくれて、
結びつけてくれた。
アーティストはもっと自覚的に自らそれを行なった方がいいのだろうけど。
それがみずからできないからどこか不器用でそのような疑問を抱くから
作品をつくっているのだろうと思う。
社会に対して結び目は出しているけどなかなかみずから結べなくて。
だからこうして結んでくれる人には本当に感激する。
結んでくれる人達との出会いはとても大切な事だと思う。

ちょっと話がそれたけど、
小さなコミュニティーで変化があれば、最初は悪い面も出るということもあるだろう。
だけど長い目で見ればそれはよい転機になる事もあるかも。
そこに希望をもって進んでみよう。そういう希望をもってやるしか進めない。
結んでくれたひもがだらっと垂れてぶらんぶらん揺れ動いていても
ほどくことはできない。
そう思って、私の中の言い訳のようなかんじで 少しずつでも歩みを進めていくことにした。



↓こちらは対談でゲストで話してくれた、眞壁さんのblog。トークの内容わかりやすく書いてくれてます。
http://blog.goo.ne.jp/ebakam/e/e705b7c200a352f4aa535d63357bca8d